4年生 図書支援員さんに読み聞かせをしていただきました
- 公開日
- 2024/12/11
- 更新日
- 2024/12/11
できごと
西小松川小学校には毎週火曜日に図書支援員が来校し、学校図書館の運営全般のサポートをしてくださっています。具体的には、図書の貸出や返却、資料をすぐに探すことができるように書架の整理、調べ物をするときに参考図書などを紹介するレファレンスサービス、読み聞かせやブックトークなどの児童向けの本の紹介、児童が読書に興味をもつように掲示物の作成等、様々な支援をしてくださっています。
この日の学習では図書室で調べ物や読書を行う前に、図書支援員さんから読み聞かせをしていただきました。何冊かの本の中から児童の希望を尋ねて、デミ著、さくまゆみこ(翻訳)「ひとつぶのおこめ:さんすうむかしばなし」を読んでいただきました。この本はアメリカの絵本作家のデミさんの1997年の著作で原題は「One Grain of Rice」です。欲張りな王様を女の子が知恵でやっつける話です。この話の中に、今日はお米を1つぶだけ、明日は2つぶ、明後日は4つぶというように30日間、それぞれ前の日の倍の数だけお米をもらえるように王様に頼むという場面が出てきます。王様は大したことではないと考えていたようですが、あとで大変なことになります。これと同じような話が日本の江戸時代の数学読み物の吉田光由著「塵劫記」にも、倍増し問題として書かれています。日本だけでなく他の国々でも倍々に増えていくととても大きな数になってしまうことについて絵本で扱われていることに大変興味をもちました。
読み聞かせでは、最後に王様が女の子にあげなければならないお米のつぶを見開きページだけではたりずに折りこみページをつかって見せていました。読み聞かせをしてもらった4年生もとても興味深く話を聞き、その膨大な数になってしまう結末に口々に感想を述べていました。
本は本棚に並んでいる背表紙を見ているだけではそのおもしろさは分かりません。実際に手に取って読んでみる所からその楽しさやおもしろさに気付くのです。読み聞かせは、本を手に取るきっかけになるのではないかと思いました。図書支援員さんや保護者による読書ボランティアなどで読み聞かせをしていただいていることは、本校児童の読書への興味や関心を高めるためにも本当にありがたく思っております。これからも学校図書館への支援をよろしくお願いします。