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3年生国語 「春風をたどって」の音読発表をしました

公開日
2024/05/02
更新日
2024/05/02

できごと

3年生は国語で「春風をたどって」を学習しています。学級では音読をしたり、主人公の気持ちの変化を読み取ったりしています。この単元では音読の宿題を毎日出しています。音読の宿題では声の大きさやすらすら読むことができるかなど、ご家庭の協力を得て進めています。昔から音読の宿題が広く行われていますが、これには理由があります。音読ができることは実は簡単なことではないのです。音読ではまず、教科書の文章を目で追わなくてはなりません。文章を一文字ずつ読むのではなく、ある程度のかたまりで捉えなくてはなりません。低学年だったら”わかち書き”で区切られている所が目安になります。中学年では漢字が一つの目安となるでしょう。平仮名ばかりの文章は大人でも読みづらいものです。子供たちは音読で文章のまとまりを目で追っているのです。そうやって捉えたひとまとまりの文章を声に出します。声に出しながら次に読む文章のまとまりと目でとらえていくのです。これを繰り返すことで音読ですらすら読むことができます。加えて漢字の読み方や難しい言葉などについても意味を捉えて読むことが必要になります。大人でも自信がないと声は小さくなります。このように考えると音読は簡単なものではないことが分かります。かなり高度な言語活動であるとも言えます。音読を繰り返すことで、例えば「さわやかなかおりが、ふわりとルウのはなをくすぐりました。」のように「香りが鼻をくすぐる」などの言い回しが身に付き、「香りが」の次に「鼻をくすぐる」が続くことが予想できるようになります。こういった言い回しが身についていると、作文を書く際にも豊かな表現ができるのではないかと思います。3年生は知っている漢字や抽象的な熟語、語彙が爆発的に増える時期です。普段の会話でもなぜこの言葉を知っているの?ということが度々あります。そういう時期だからこそ、音読により文章をまとまりとして捉える力や音声で表現する力、繰り返し読むことにより作品の主題にせまることなどたくさんのことを学んでいってもらいたいと思います。日頃から保護者の皆様にはご協力をいただき、感謝しております。ありがとうございます。

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