学校日記

6月6日(金) 生徒総会への願い

公開日
2014/06/06
更新日
2014/06/06

校長室より

生徒総会が開かれました。

 教員は、『平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期』すために、教育を行っています。公立学校はそのための国家機関です。西中の生徒の皆さんが、民主的な活動を体験しその意味を理解してほしいと願っています。そして大人になっても、日本や世界に対して、そんな『人』であってほしいと願っています。社会をよくすることができると。
 平たく言えば、すべての生徒の皆さんが心のどこかに思っている、より良い西葛西中学校にしたいという願いを、皆で実現し、楽しい学校生活を過ごしてほしいのです。その当事者としての自覚と責任を体験してもらいたいのです。

 イギリスの名首相であったチャーチルが民主主義を評した名言があります。『民主主義とは国民が政治に参加する最悪の方法である。だが,それ以外に国民が政治に参加する方法を、人類はまだ発見していない』(いろいろな訳がある中の一つです)と。人びとが集まり、皆で『意思』を一つずつ確認しあう手続きは大変手間と根気を要します。ひょっこり、水戸黄門様やスーパーマン様が出てきていただき、世の中の悪を平らげて、皆の上に正義をおろしていただければ、どんなにスピード感のある平和な社会が来るのではないでしょうか。でも、そんな話は漫画の中だけにある世界です。

 生徒一人ひとりが主権者(当事者)です。生徒の皆さんが西葛西中学校の生徒会員です。生徒の皆さんで、「自分たちが生活する環境をよりよくできた」という実感を味わうことができる西中を作り上げてください。当然、教員も頑張ります。

 今日の生徒総会までいろいろな準備と時間をかけてこられた本部の生徒会役員の皆さん、専門委員会の皆さん、議長の皆さん、各学級で本気で討論した生徒の皆さん、ご苦労様でした。