2年理科マグネシウムの酸化
- 公開日
- 2012/09/28
- 更新日
- 2012/09/28
できごと
2年生理科の化学分野の学習も大詰めです。今回はマグネシウムを加熱した際に、化合する酸素の質量にはどのようになるかを調べる実験を行いました。班ごとに使用するマグネシウムの質量を0.5g〜1.4gの間で指定して実験をしました。ステンレス皿に所定量のマグネシウムの粉末を測りとり、ガスバーナーで加熱します。マグネシウムに火がつくと激しい光を出して酸素と化合します。しばらく加熱したら、ステンレス皿を冷まして、質量を測ると化合した酸素の分だけ増加します。よくかき混ぜた後、このステンレス皿を再び加熱して、さらに酸化をさせます。二回目微量に質量は増加します。さらに、同じ操作を三回目、四回目と続けていくと、質量はそれ以上増えることなく一定の値になります。この結果は、マグネシウムの質量が違っても同様の結果になりました。このことから、マグネシウムをいくら加熱を続けても化合できる酸素には、限界あることがわかります。
班ごとにマグネシウムの質量を変えて実験したデータを持ちより、マグネシウムの質量と化合する酸素の質量の関係をグラフにしたところ、マグネシウムが増えるほど化合する酸素の質量は増加していくことがわかりますが、教科書にあるようなきれいな比例関係の結果は得られませんでした。これには、班によるバーナーの火力の違いや加熱時間の差により、十分に酸素と化合していなかったり、何回かの加熱でかき混ぜた時ステンレスさじについたり、こぼしたりしたことが原因として考えられます。実際の研究では、操作によって生じてしまう測定誤差を減らしていく工夫が必要になります。
今回の内容は、化学分野の学習の中でもやや難しいところです。授業の復習や教科書を読み返し、しっかり理解していきましょう。