学校日記メニュー

学校日記

うきたの給食 7.16 *車海老の無償提供!

公開日
2021/07/17
更新日
2021/07/17

学校生活

今日の献立
* きのこのガーリックライス
* あじのラビゴットソース
* コールスローサラダ
* くるまえびのビスクふうスープ
* 牛乳




今日の給食には、高級食材の「クルマエビ」が登場しました!


昨今、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う、出荷量やインバウンド需要の減少、輸出の停滞などにより、水産物の在庫が大幅に増加し、消費が落ち込んでいます。
このような事態に対する支援事業として、この度、日本の海で大切に育てられたクルマエビを、学校給食用に無償で提供していただけることになりました。

この取り組みは、農林水産省による「国産農林水産物等販路多様化緊急対策事業」の一環として行われ、一般社団法人 日本海老協会さんから、無償でクルマエビを提供していただけるものです。



クルマエビは、体は茶色と白の縞模様で、尾っぽは赤、青、黄色のグラデーションで虹のような色をしています。ゆでると赤くなります。見た目の美しさも特徴のエビです。
ゆでるとクルッと丸まり、車輪のように見えることから、「車エビ」という名前がつきました。
味の良さから、高級エビとして人気のエビです。



今回、クルマエビを提供していただけることに決まって、この素敵な食材をどのように調理したら子供たちにおいしさが伝わるか考えましたが、問題は、このクルマエビが、殻付き頭付きの状態で納品されるということ。
頭や殻が付いた状態で、焼いたり揚げたり…も考えましたが、なかなか硬い殻を、短い給食時間の中で素手で子供たちにむかせるのはどうかしら…と思い、殻ごと調理出来て、エビのうまみも味わえる「ビスク」にすることにしました。


「ビスク」は、某有名スープ屋さんでも人気のスープなので、ご存知の方も多いかもしれません。
ビスクとは、エビやカニを殻ごと炒め、野菜と一緒にコトコト煮て、つぶしてから濾し、生クリームで仕上げた、濃厚なクリームスープのことです。
これを大量調理の給食で、どのように再現するか…と考え、濾す方法なども検討しました。
そして、まずオーブンでクルマエビを焼き、その後、釜で油、にんにく、セロリを炒めたところに入れて炒め、水分を加えてじっくりコトコト煮たものを、ミキサーにかけます。
野菜は野菜でスープで煮、ミキサーにかけてポタージュを作っておき、ミキサーにかけたエビをザルで濾しながら(写真上)、出た汁を加えました。


時間はかかりましたが、クルマエビのうまみが凝縮された、とーってもおいしいスープが完成しました!
子供たちはエビのうまみ、コクが苦手…と話す子も少なくなかったですが、「すごいエビのうまみ!」「すごいえびせんみたいな味!」とおいしそうに食している子も多かったです。先生方からは、「いやぁ、スープおいしかったね〜!」と大好評でした。



普段の給食では、なかなかお目にかかれないクルマエビですが、子供たちにその貴重さやおいしさが伝わったようで、いい食体験になったのではないかと思います。

ご家庭でもぜひ、国産の水産物を「食べて応援」していただけると幸いです。