うきたの給食 11.2 *郷土料理〜奈良県〜
- 公開日
- 2020/11/20
- 更新日
- 2020/11/20
学校生活
11/2の献立
* ならちゃめし
* さばのこうみやき
* かきのしらあえ
* あすかじる
* きっかみかん
* 牛乳
11月2日の給食は、日本の地方ごとに古くから伝わり、食べられている「郷土料理」を取り入れた給食です。今月は奈良県の郷土料理を取り入れました。
奈良県は、日本の歴史上、都として最も早くその形を整えて発展したところで、飛鳥・奈良時代には、日本の政治経済、文化の中心として栄えました。奈良の食文化は、都として栄えてきた土地としては、意外と素朴なものが主となっています。それは、普段の暮らしの中で毎日食べ続けられてきた、どこか懐かしい料理といえます。現在も、古代食をしのばせる郷土料理が残っているのは、「大和の国」ならではといえます。
この日の給食に出した、奈良県の味を紹介すると…
まず「ならちゃめし」。「ちゃめし」という名前のとおり、水ではなく、「ほうじ茶」でごはんを炊いています。米と大豆を入れて、ほうじ茶で炊くのが「奈良茶飯」です。現在は「茶飯」というと、醤油を入れて炊く、茶色いごはんを「茶飯」とよびますが、本来はほうじ茶で炊いたご飯のことでした。奈良の東大寺や興福寺で、納められたお茶を使って作られたのがはじまりといわれ、僧坊でよく食べられていたそうです。
そして「かきのしらあえ」。白和えの「白」とは、おとうふと白ごまをよくすりつぶして、砂糖と塩で味付けをしたものです。奈良県では、この白和えを、季節ごとに材料を変えて作るそうで、親戚の集まりなどには欠かせない料理だそうです。なかでも、果物の「柿」が入った「柿の白和え」は、奈良県ならではの味としてしられています。奈良県は柿の名産地で、お正月にはなますに使ったり、柿の葉を使った「柿の葉寿司」も、奈良県の名産品として有名ですね。
さいごに「あすかじる」。鶏肉を牛乳で煮て、味噌で味付けをした味噌汁です。奈良県は、日本ではじめて牛乳が伝来したところで、飛鳥汁や飛鳥鍋は、古くから貴族の間で食べられていた料理だそうです。
この日の給食は食べ慣れない料理が多く、子供たちは食べにくいかもしれないな…と心配していましたが、白和えなど、予想外によく食べてくれていました。中には「この野菜好きです!」と話してくれる子もおり、宇喜田小の子は、日本の伝統的な和食もしっかり未来に伝えていってくれそうだなぁと、非常にうれしく思いました。