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学校日記

うきたの給食 9.23 *お彼岸行事食

公開日
2020/09/23
更新日
2020/09/23

学校生活

今日の献立
* かきたまうどん
* ささかまぼこのいそべあげ
* こまつなのおろしあえ
* ごまおはぎ
* 牛乳




昨日9月23日は秋分の日でした。この秋分の日をはさんで前後3日ずつ、計7日間を「お彼岸」とよびます。これは春分の日も同様です。
日本では、秋のお彼岸には「おはぎ」をいただく風習があり、お彼岸である今日は、給食でおはぎを出しました。


そもそもおはぎとは、もち米と精白米を混ぜて炊き、軽くついて丸めたものに小豆あんやきな粉、すりごまなどをまぶした和菓子のことですが、ではこれにそっくりなお菓子「ぼたもち」とはどう違うのでしょうか。
…実はおはぎとぼたもちは同じもので、名前が違うのは食べる時期の違いによるものなんです!
ぼたもちは漢字で「牡丹」の「餅」と書き、春のお彼岸に食べるもの、おはぎは「お萩」、つまり萩の花の咲く秋のお彼岸に食べるもののことで、それぞれ小豆の粒を牡丹や萩に見立てたものなのです。大きく豪華な花をつける牡丹に似せて、ぼたもちは丸く大きく。小ぶりで蝶形の花をつける萩に似せて、おはぎは小ぶりの楕円形に作られたといわれています。また江戸時代、小豆の赤色には邪気を払う効果があると考えられており、その信仰が先祖の供養と結びついて、おはぎ(ぼたもち)をお彼岸に食べる風習が定着したようです。


今は1年を通しておはぎと呼びますが、正式には夏のものは「夜船(よふね)」、冬は「北窓(きたまど)」という別名があります。これらもともに季節や自然と結びついた名前で、日本語の風情や美しさを感じますよね。


給食のおはぎは、調理員さんが小豆を丁寧に煮て作ってくれた(2度茹でこぼし、砂糖を加えてコトコトと煮ます)、手づくりのあんこをもち米で包み、周りにすりごまと砂糖を合わせたものをまぶしました。
…正直とっても手が込んでいて、調理員さん泣かせのメニューなのです。


給食時間に教室を回ると、おはぎの人気が高くて驚きました。クラス差はあるのですが、「おはぎおいしい〜!」「おはぎをおかわりしたいから、野菜もがんばって食べます!」とうれしい感想を聞かせてくれる子がたくさんいました。
おはぎのおかわりじゃんけんをしているクラスも多く、調理員さんもこの様子を見たら苦労も報われるなぁ…と1人にんまりしました。


宇喜田の子には、古くから伝わる、季節や暦と食生活のつながりを理解し、後世に伝えらえる子になってほしいと思います。