うきたの給食 9.20 *お彼岸
- 公開日
- 2019/09/21
- 更新日
- 2019/09/21
学校生活
今日の献立
* かきたまうどん
* ささかまぼこのいそべあげ
* こまつなとしらすのおろしあえ
* ごまおはぎ
* 牛乳
来週の23日は秋分の日ですね。この秋分の日をはさんで前後3日ずつ、計7日間を「お彼岸」とよびます。これは春分の日も同様です。
日本では、秋のお彼岸には「おはぎ」をいただく風習があり、彼岸の入りである今日は、給食でおはぎを出しました。
そもそもおはぎとは、もち米と精白米を混ぜて炊き、軽くついて丸めたものに小豆あんやきな粉、すりごまなどをまぶした和菓子のことですが、ではこれにそっくりなお菓子「ぼたもち」とはどう違うのでしょうか。
…実はおはぎとぼたもちは同じもので、名前が違うのは食べる時期の違いによるものなんです!
ぼたもちは漢字で「牡丹」の「餅」と書き、春のお彼岸に食べるもの、おはぎは「お萩」、つまり萩の花の咲く秋のお彼岸に食べるもののことで、それぞれ小豆の粒を牡丹や萩に見立てたものなのです。大きく豪華な花をつける牡丹に似せて、ぼたもちは丸く大きく。小ぶりで蝶形の花をつける萩に似せて、おはぎは小ぶりの楕円形に作られたといわれています。また江戸時代、小豆の赤色には邪気を払う効果があると考えられており、その信仰が先祖の供養と結びついて、おはぎ(ぼたもち)をお彼岸に食べる風習が定着したようです。
今は1年を通しておはぎと呼びますが、正式には夏のものは「夜船(よふね)」、冬は「北窓(きたまど)」という別名があります。これらもともに季節や自然と結びついた名前で、日本語の風情や美しさを感じますよね。
給食のおはぎは、調理員さんが小豆を丁寧に煮て作ってくれた(2度茹でこぼし、砂糖を加えてコトコトと煮ます)、手づくりのあんこをもち米で包み、周りにすりごまと砂糖を合わせたものをまぶしました。
…正直とっても手が込んでいて、調理員さん泣かせのメニューなのですが、毎年、そんな調理員さんの労力と比べると、子供たちの人気や残菜量が見合わない(笑)残念なメニューでもあるおはぎ。
でも今年は今までで一番といっていいほど、おはぎの人気が高く、私自身びっくりしました!!それでもクラス差はあるのですが、給食時間回ったクラスでは、「おはぎおいしい〜!」「あんこ大好きなんです!」「おはぎをおかわりしたいから、野菜もがんばって食べます!」とうれしい感想を聞かせてくれる子がたくさんいました。おはぎのおかわり行列や、おかわりじゃんけんをしているクラスもあり、今年は調理員さんの苦労が報われた…よかった…と、心底ほっとしました。
あんこは時代的にあまり食べていなくて、食べず嫌いだから仕方ないか、と毎年あきらめムードでしたが、いい意味で覆された1日でした。
宇喜田の子には、古くから伝わる、季節や暦と食生活のつながりを理解し、後世に伝えらえる子になってほしいと思います。