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学校日記

うきたの給食 10.11 *奈良県郷土料理

公開日
2017/10/11
更新日
2017/10/11

学校生活

今日の献立
* ならちゃめし
* さんまのしおやき
* かきのしらあえ
* あすかじる
* きっかみかん
* 牛乳


今日の給食は、日本の地方ごとに古くから伝わり、食べられている「郷土料理」を取り入れた給食です。今月は奈良県の郷土料理を取り入れました。

奈良県は、日本の歴史上、都として最も早くその形を整えて発展したところで、飛鳥・奈良時代には、日本の政治経済、文化の中心として栄えました。奈良の食文化は、都として栄えてきた土地としては、意外と素朴なものが主となっています。それは、普段の暮らしの中で毎日食べ続けられてきた、どこか懐かしい料理といえます。現在も、古代食をしのばせる郷土料理が残っているのは、「大和の国」ならではといえます。

今日の給食に出した、奈良県の味を紹介すると…
まず「ならちゃめし」。「ちゃめし」という名前のとおり、水ではなく、「ほうじ茶」でごはんを炊いています。米と大豆を入れて、ほうじ茶で炊くのが「奈良茶飯」です。現在は「茶飯」というと、醤油を入れて炊く、茶色いごはんを「茶飯」とよびますが、本来はほうじ茶で炊いたご飯のことでした。奈良の東大寺や興福寺で、納められたお茶を使って作られたのがはじまりといわれ、僧坊でよく食べられていたそうです。

そして「かきのしらあえ」。白和えの「白」とは、おとうふと白ごまをよくすりつぶして、砂糖と塩で味付けをしたものです。奈良県では、この白和えを、季節ごとに材料を変えて作るそうで、親戚の集まりなどには欠かせない料理だそうです。なかでも、果物の「柿」が入った「柿の白和え」は、奈良県ならではの味としてしられています。奈良県は柿の名産地で、お正月にはなますに使ったり、柿の葉を使った「柿の葉寿司」も、奈良県の名産品として有名ですね。

さいごに「あすかじる」。鶏肉を牛乳で煮て、味噌で味付けをした味噌汁です。奈良県は、日本ではじめて牛乳が伝来したところで、飛鳥汁や飛鳥鍋は、古くから貴族の間で食べられていた料理だそうです。


今日の給食は食べ慣れない料理が多く、子供たちは食べにくいかもしれないな…と心配していましたが、白和えなどは予想外によく食べてくれていました。
ただ、秋刀魚の骨に苦戦した子がとても多かったようで、担任の先生からは「秋刀魚を食べるのに時間がかかって、他の料理が食べ切れませんでした…」とも伺いました。クラスを回っていても、「さかなのほねがおおい〜」「さかなはほねなしにしてほしいです…」と話す子が多かったです。おうちだと、骨無しの魚を食べることも多いかもしれませんが、本来魚とは骨のあるものです。給食でも今日のように、しっかりと骨がついた筒切りの状態で魚が出ることは、めったにないことですが、骨付きの魚もきれいに食べられるように、少しずつ慣れていってもらいたいと思います。