うきたの給食 9.20
- 公開日
- 2017/09/21
- 更新日
- 2017/09/21
学校生活
今日の献立
* かきたまうどん
* ささかまぼこのいそべあげ
* こまつなとしらすのおろしあえ
* ごまおはぎ
* 牛乳
今月の23日は秋分の日ですね。この秋分の日をはさんで前後3日ずつ、計7日間を「お彼岸」とよびます。これは春分の日も同様です。
日本では、秋のお彼岸には「おはぎ」をいただく風習があり、彼岸の入りである今日は、給食でおはぎを出しました。
そもそもおはぎとは、もち米と精白米を混ぜて炊き、軽くついて丸めたものに小豆あんやきな粉、すりごまなどをまぶした和菓子のことですが、ではこれにそっくりなお菓子「ぼたもち」とはどう違うのでしょうか。
…実はおはぎとぼたもちは同じもので、名前が違うのは食べる時期の違いによるものなんです!
ぼたもちは漢字で「牡丹」の「餅」と書き、春のお彼岸に食べるもの、おはぎは「お萩」、つまり萩の花の咲く秋のお彼岸に食べるもののことで、それぞれ小豆の粒を牡丹や萩に見立てたものなのです。大きく豪華な花をつける牡丹に似せて、ぼたもちは丸く大きく。小ぶりで蝶形の花をつける萩に似せて、おはぎは小ぶりの楕円形に作られたといわれています。また江戸時代、小豆の赤色には邪気を払う効果があると考えられており、その信仰が先祖の供養と結びついて、おはぎ(ぼたもち)をお彼岸に食べる風習が定着したようです。
今は1年を通しておはぎと呼びますが、正式には夏のものは「夜船(よふね)」、冬は「北窓(きたまど)」という別名があります。これらもともに季節や自然と結びついた名前で、日本語の風情や美しさを感じますよね。
給食のおはぎは、調理員さんが小豆を甘く煮て作ってくれた、手づくりのあんこをごはんで包み、周りにすりごまと砂糖を合わせたものをまぶしました。
給食時間、クラスを回っていると「おはぎってデザートですか?」と質問してきた子がとても多かったです。また「これってあんこ入ってますか…?!」「あんこにがて…」と話す子も多く、昨年と同様、時代の流れを感じました。おうちで和菓子を食べる機会も、昔に比べて少なくなっているということでしょうか。
でも中には、「給食室手づくりのあんこをごはんでくるんで、ごまをまぶした和風のお菓子だよ!」と伝えると、「あんこはいってるんだ、やった!!」「おはぎだいすき!!」と話してくれる子もいて、心底ほっとしました…(笑)
宇喜田の子には、古くから伝わる、季節や暦と食生活のつながりを理解し、後世に伝えらえる子になってほしいと思います。