うきたの給食 9.16
- 公開日
- 2016/09/16
- 更新日
- 2016/09/16
学校生活
今日の献立
* ごもくうどん
* ささかまぼこのにしょくあげ
* キャベツときゅうりのゆかりあえ
* ごまおはぎ
* 牛乳
今月の22日は秋分の日ですね。この秋分の日をはさんで前後3日ずつ、計7日間を「お彼岸」とよびます。これは春分の日も同様です。
古くから、秋のお彼岸には「おはぎ」をいただくのが定番となっており、今日の給食でも(お彼岸にはひと足早いですが)おはぎを出しました。
そもそもおはぎとは、もち米と精白米を混ぜて炊き、軽くついて丸めたものに小豆あんやきな粉、すりごまなどをまぶした和菓子のことですが、ではこれにそっくりなお菓子「ぼたもち」とはどう違うのでしょうか。
…実はおはぎとぼたもちは同じもので、名前が違うのは食べる時期の違いによるものなんです!
ぼたもちは漢字で「牡丹」の「餅」と書き、春のお彼岸に食べるもの、おはぎは「お萩」、つまり萩の花の咲く秋のお彼岸に食べるもののことで、それぞれ小豆の粒を牡丹や萩に見立てたものなのです。大きく豪華な花をつける牡丹に似せて、ぼたもちは丸く大きく。小ぶりで蝶形の花をつける萩に似せて、おはぎは小ぶりの楕円形に作られたといわれています。また江戸時代、小豆の赤色には邪気を払う効果があると考えられており、その信仰が先祖の供養と結びついて、おはぎ(ぼたもち)をお彼岸に食べる風習が定着したようです。
今は1年を通しておはぎと呼びますが、正式には夏のものは「夜船(よふね)」、冬は「北窓(きたまど)」という別名があります。これらもともに季節や自然と結びついた名前で、日本語の風情や美しさを感じますよね。
今日給食時間にクラスを回っていて、驚いたのは「おはぎってなんですか?」「おはぎ、食べたことない!」「おはぎってデザートですか?」と質問してきた子がとても多かったことです。時代の流れでしょうか…(笑)
給食のおはぎは、調理員さんが小豆を甘く煮て作ってくれた、手づくりのあんこをごはんで包み、周りにすりごまと砂糖を合わせたものをまぶしました。
「給食室手づくりのあんこをごはんでくるんで、ごまをまぶした和風のお菓子だよ!」と伝えると、初めは「食べたことないから半分にする…」「あんこ嫌いだから食べられないと思う」と渋い顔をしていた子たちも、最後には「全部食べたよ!」「おはぎっておいしいんだね!」と話してくれました。
宇喜田の子には、古くから伝わる、季節や暦と食生活のつながりを理解し、後世に伝えらえる子になってほしいと思います。