第4回 校内研究授業
- 公開日
- 2011/10/27
- 更新日
- 2011/10/27
校長室
10月26日(水) 第4回校内研究授業を行いました。
学 年:5学年
教 科:理科
単 元:電磁石の性質
目 標:電磁石の導線に電流を流し、電磁石の強さの変化を調べ、電流の働き
についての考えをもつことができるようにする。
ア 電流の流れているコイルは、鉄心を磁化する働きがあり、電流の向
きが変わると、電磁石の極が変わること。
イ 電磁石の強さは、電流の強さや導線の巻き数によって変わること。
本校の理科の学習は、
事象との出会い⇒問題の把握⇒仮説の設定⇒実験・観察⇒結果の整理⇒考察⇒結論
の過程を重視した授業の展開を基本としています。その上で、子ども一人一人の実験・観察の活動を保証し、実感を伴った理解を図っていくことを目標としています。
この授業においても、子どもたちは、大変意欲的に実験に取り組み、結果から考察、結論へと学習を進めていました。参観した教員からも、子どもたちの学習に取り組む姿勢を称賛する声がたくさんあがりました。
勿論、課題がなかったというのではありません。年間指導講師の、庭野正和先生(区教育委員会 教育指導調査員)から、
・根拠に基づいた仮説の設定
・仮説の妥当性にまで踏み込んだ、実験結果の吟味
の必要性についてのご指摘をいただきました。
私も同じように考えました。生活経験や既習事項に基づいた仮説の設定なくして、問題解決の中核である実験は成立しません。また、結果のみでの考察は不十分なのです。やはり、仮説の妥当性にまで踏み込んだ考察を行うことで、初めて子どもの科学的な見方・考え方へとつながる結論を導き出すことができると考えます。
理科の学習の困難性が、ここにあるのではないでしょうか。
このような課題があったとはいえ、子どもたちのやる気がひしひしと感じられた授業であったこと、校長として、大変嬉しく思いました。
【写真上】前時の学習を振り返り、本時の問題と実験方法の確認をしています。この時から、既に子どものやる気は漲っていました。
【写真下】班毎に、結果を基に考察を加え、結論をまとめていきました。
(追伸)29日(土)、道徳授業地区公開講座と共に、土曜授業を公開します。子どもたちの学習への取り組み、また、本校の確かな学力向上への取り組みをご覧いただければと思います。(私も、或る学年で授業を行うことにしました)