学校日記メニュー

学校日記

3年生算数 そろばん最終日 

公開日
2025/01/25
更新日
2025/01/25

できごと

  • R06_HP_そろばん最終回03_20250124.jpg
  • R06_HP_そろばん最終回01_20250124.jpg
  • R06_HP_そろばん最終回02_20250124.jpg

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310045/blog_img/189266598?tm=20250125004519

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310045/blog_img/189266599?tm=20250125004520

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310045/blog_img/189266600?tm=20250125004520

 1月24日に3回目のそろばんの学習を行いました。今回も珠算教室の先生をゲストティーチャーとしてお招きして学習を進めました。

 今回は繰り上がりのあるたし算、繰り下がりのあるひき算の学習です。算数では1年生で繰り上がりを指導するときに、例えば6+7のたされる数の6を3と3にわけて7と3で10のかたまりとして考え、残りの3をたして13にする考え方(被加数分解)、たす数の7を4と3にわけて6と4で10のかたまりとして考え、残りの3をたして13にする考え方(加数分解)、6を5と1に7を5と2に分けて5と5で10のかたまりを作り、残りの1+2で3なので合計で13とする考え方などがあります。

 そろばんの場合は、たす数の補数(たす数と合わせて10になる数)を考えて、たされる数から補数を引きます。その後に1繰り上げるのです。式に表すと6+7=6-(10-7)+10=6-3+10=3+10=13になります。式にすると複雑に見えるのですが、そろばんで繰り上がりを計算すると7をたす場合は7のペアの3を引いて10をたせばよいのです。このため、補数を覚えておけば、すぐに計算できます。前回学習した5をこえるたし算のやりかたと同様の方法なので、今回も短時間で身に付けることができました。

 繰り下がりの計算では、繰り上がりと逆の操作をします。13ー7では13から10を引いて7の補数の3をたして6にするのです。式に表すと13-7=13ー10+(10-7)=3+3=6となります。これも補数を使うので補数さえしっかり覚えておけば繰り上がりと同様に繰り下がりの計算もすぐにできるようになります。実際に、短時間で児童は身に付けることができました。

 長年、そろばんを教えていらっしゃる先生なので、指導の仕方で学ぶところも多いです。一斉学習で黒板に提示した大きなそろばんで手本を見せながらそろばんの操作の仕方を分かりやすく説明したり、一人一人の理解度を毎回確かめながら全員が同じ技量になるように配慮したり、そろばんの珠の動かし方の基本を最初にしっかりと身に付けさせてから繰り上がり等の応用に徐々にうつったり等々、大変参考になりました。わずか3日間でそろばんの加減の基礎を学年全体で身に付けることができました。

 最後に「フラッシュ暗算」を体験しました。フラッシュ暗算ではコンピューターで数字が次々に出てくるのを見て暗算をします。フラッシュ暗算では20級から十段までの級があり、下の方の級だと1ケタの暗算で、3年生の児童も正解を出すことができるのですが、上の段になると念頭で処理するのが間に合わなくなってしまいます。講師の先生は最後に十段にチャレンジしてくださいました。3ケタの数字が次々と正にフラッシュのように出てくるので計算が追い付かないのですが、講師の先生の答えは正解でした。他の2クラスでも十段の問題を正解したのです。見ていた児童もびっくりしていました。そろばんを熟達すると念頭でそろばんを使って操作することができるようになるのだと思いました。キーボード操作に慣れてくるといちいちキーボードの文字を見なくても正しい字を打つことができるようになります。これと同様に様々な技能を文字通り”身に付ける”ことが正確に素早く行うために大切なことだと考えました。技能を身に付けるためには繰り返しの練習が必要になります。単に繰り返して練習するだけでなく、今回の学習のように最初に基礎基本をしっかり教えてそれを使いこなせるようにして次の段階にうつるなどの方法を使って、段階ごとに”できた”という実感をもたせながら進めていくことが大切だと考えました。

 3日間、3つの学級でそろばんの基礎を教えていただいた先生に感謝します。そろばんを通して多くのことを学ばせていただきました。ありがとうございました。