理科の学習で磁石が離れた鉄を引きつけることができるかを調べるために実験をしました。

　まず、磁石とクリップの間に段ボールを挟んでクリップがつくかどうか調べました。クリップは鉄なので磁石につきます。しかし、段ボールは磁石につきません。磁石と鉄との間に磁石につかないものを挟んでも磁石の力で鉄を引きつけることがわかりました。

　次に、磁石が鉄を引きつける力はどれぐらい離れても見られるのかを間にはさむ段ボールの数を増やすことで調べてみました。段ボールが1枚のときについたクリップの個数と2枚のときを比べてみると、2枚の方が少なくなるものの、鉄を引きつける力はありそうです。では、段ボール3枚でも鉄を引きつけるのでしょうか？

　このように、実験を通して目には見えない「磁石が鉄を引きつける力の大きさ」を数値で表すことにより比べることができるのです。このような実験により磁石の力を強くしたり弱くしたりするにはどうすればよいかなどの発想が出てくると、5年生で学習する電磁石に発展していきます。次の学習でも実験を通して磁石の不思議を究明していってもらいたいと思います。