3年生体育 ラインサッカーに挑戦!
- 公開日
- 2025/01/15
- 更新日
- 2025/01/15
できごと
3年生のラインサッカーの学習では、足を使ったパスやドリブル、シュートなどの基本的なボール操作やボールを持たないときの動きによって、ゲームを行うことができることをねらいとしています。「足を使った」以外は、2学期に学習したポートボールと同様です。つまり、2学期に学んだポートボールの動きがラインサッカーでも使えるのです。具体的には味方にパスをしたり、味方からパスをもらえる位置に移動したりして、ゴールという目的のためによりよい動きを考えながらゲームをすることです。
ところが、ポートボールと異なっている所があります。それは、「足を使った」という部分です。足は手ほど器用ではないので、ボール操作が自分の思った通りにできないと、味方にパスをしようとしても思った通りにパスできなかったり、よい位置でパスもらってもボールをうまく受け取れなかったりします。そのためにゲームを行う前に、足を使ってボール操作ができるように練習をする必要があります。いきなりゲームを行っても、ただの蹴り合いになってしまい、ねらいにせまることが難しくなります。
そこで、この日の学習は、足でボールを扱うことを中心に練習しました。まずは足裏を使ってボールを前後左右に動かしてみました。サッカーと言うと「蹴る」というイメージがありますが、ボールを自分の思うところに止めたり、方向を変えたりするときに足裏でボールを扱うことは意外と知られていません。フットサルでは足裏をよく使います。これも相手との間隔が狭い中で自分の思ったようにボールを扱わなくてはならないフットサルで求められる技能だからです。
次にドリブルの練習をしました。まずは自由にドリブルをしてみました。友達とぶつからないように力の加減をしなければなりません。強く蹴りすぎるとボールを自分が扱うことができる範囲を超えてしまいます。できるだけ自分がコントロールできる範囲に置きながらドリブルを行うのは意外と難しいのです。
最後に友達とペアになり、ペアの友達の歩く後ろからドリブルでついていく練習をしました。ドリブルに限らず、足でボールを扱うときはどうしても足元を見てしまいます。そのため、ボールを持っているときは、ポートボールのように前を見て味方にパスを出すことが難しくなってしまいます。友達の歩く後ろからボールを追うことで視野を少し高くして周りを見てドリブルすることができるようにするためです。また、自由なドリブルと異なり、前の友達の動きに合わせてボールを操作するため、ボール扱いの練習にもなります。
サッカー選手が90分間の試合の中でボールに触っている時間は2,3分ということを聞くことがあります。その短い時間のためにサッカー選手は多くの時間を使ってボールを扱う練習を行います。体育でラインサッカーの学習を行う時間は限られていますが、できるだけ個々の児童がボールを扱う時間を確保し、自分の考えた通りにパスをしたり、ドリブルをしたりできるように技能を高めていくことで、ゲームを楽しむことができるようになってほしいと思います。