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西小松川小学校のあゆみ【第10回】開校70周年記念誌で校歴を振り返る③

公開日
2024/07/24
更新日
2024/07/14

できごと

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 70周年記念誌により校歴を振り返ります。今回は、昭和19年~昭和37年の期間を振り返ります。開校当時から振り返るはずなのに昭和19年から始まっているのはおかしいと思われる方もいらっしゃるでしょう。第二松江小学校の分校時代も入れているのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょう。でも、分校としてこの地に移転してきたのは昭和23年でした。西小松川小学校(当時は分校)を設置するための土地購入が昭和19年だったためにこの年から年表が始まります。

 昭和19年から年表を始めたのは、終戦前後の日本の動きや学校制度の改革などを年表の中に入れたかったからという理由もありました。この時期は現在の教育制度につながる改革がGHQにより行われています。その年表の中に本校の年表を位置付けたかったのです。当初、年表は必要最小限を心掛けて西小松川小学校についてのみ記述するべきか悩みましたが、西小松川小学校を取り巻く社会情勢や区の動向を入れたかったので、文字は小さくなりましたが上記のような年表になりました。区に関する歴史は主に江戸川区による「江戸川区史 第1巻~3巻」、「理想のまちづくり半世紀の軌跡 江戸川区の区政50年史」を参考にしました。このように国や都、区の動向と校歴を合わせて年表に入れることで、西小松川小学校の児童数の増加や第三松江小学校の開校、それにともない97名もの児童が転校していったことなどの理由が分かってきます。学校も社会の中で位置づけられているので、学校のことだけでなく社会情勢とのかかわりで学校の出来事を見ることができると考えます。

 また、この期間の年表には、開校70周年記念誌作成時の最大の発見である「校歌の平井康三郎さんによる曲が昭和27年の開校時ではなく、昭和32年に完成した」ことも入れました。体育館より先にプールができたことも分かります。また、下の欄には昭和27年度の学事報告から開校1年目の学校生活についてコラムを入れました。終戦から7年しかたっていないのですが、校外学習、展覧会、学芸会等の教育活動が充実していたことが伝わってきます。第3代 大森校長(昭和34年~36年)の頃から鼓笛隊を組織してきて、昭和37年には町内パレードにも参加していることも分かります。後年、この年表から多くの情報を読み取っていただき、学習等に役立ててもらえたらありがたく思います。