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学校日記

3年生算数 重さのたし算・ひき算の学習をしました

公開日
2024/10/19
更新日
2024/10/19

できごと

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 10月19日に学校公開が行われました。3年生は2校時に算数の「重さ」の学習をしました。この日の学習は、かごに入れたミカンの重さをどのように求めるかという問題について考えました。かごの重さは300gです。かごにのせたミカンの重さは1kg800gです。みかんの重さは、(かご+ミカン)-(かご)で求められそうです。児童の発表でも1kg800g-300gになりました。通常、式には単位を入れません。kgとgが混在するために教科書ではこのように立式します。では、この式をどのように計算すればよいのでしょうか。他の式を発表した児童もいました。1kg800g=1800gなので、1800-300=1500 答えが1500gとなります。これならば今まで通り計算できそうです。また、1500g=1kg500gとも表すことができます。では、1kg800g-300gの式はどのように計算したらよいのでしょうか。児童に問うと、同じ単位ごと計算すればできそうだという発言がありました。1kg800g-300g=1kg500gとなります。これならば1800-300のときと同じ答えになります。この後に、引く数が300gでなくて900gの場合はどうしたらよいか?という発言をした児童がいました。なるほど、同じ単位ごとに計算する方法では800-900になってしまい、計算ができなくなります。この疑問に対しては、900を800と100に分けてまず、800gを引きます。さらに残りの1kgから100gを引きます。式に表すと1kg800g-900g=1kg800g-(800g+100g)=1kg800g-800g-100g=1kg-100g=1000g-100g=900gとなります。これならば、一番最初に行ったようにgに直して計算した方がよいという発言もありました。

 kgとgが混在した量を計算するには単位の換算をしたり、単位ごとに計算したりする必要があります。これはkmとmが混在する長さの計算と同様に児童にとっては難しく感じます。上記のような話し合いを通して、自分なりの解決方法にたどり着いてもらいたいと思います。量の加減については気を付けなければならないことがあります。第1に、量はいつでも加減ができるわけではないということです。長さ、重さなどを算数教育では外延量といいます。外延量は加減ができます。一方、円周率や速さなどの量を内包量といいます。内包量は加減ができません。量はいつでも加減できるわけではないのです。第2に、児童の発達段階によっては「量の保存」がまだ確立されていないことがあります。例えば、粘土の重さを量るときに、同じ量の粘土でも団子のような形に丸めたのと細長くしたのでは重さが違って感じてしまう年代があります。低学年ではこのように感じてしまう子の割合が多くなります。粘土をいくつかに分けたものを一緒にはかりにのせても同じ重さになるはずなのに量が減ってしまうと感じてしまう年代があるのです。3年生の算数や理科で重さを学習する中で量が保存されることや重さは加減ができることを学んでいくことが大切になります。

 授業の終わりに、実際にはかりを使って2つの物の重さをそれぞれ量って合計の重さを確認したり、2つの重さから片方の重さを求めて残りの1つの重さを求めたりしました。重さを量ることは日常生活では料理や体重以外はあまりありません。重さの学習で、はかりを使った実測の機会を多くとることで重さについての量感を身に付けたり、計算により量を求める方法を学んだりしてもらいたいと思います。参観していただいた保護者の皆様、ありがとうございました。