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3年生算数 「重さ」の学習に取り組んでいます!

公開日
2024/10/19
更新日
2024/10/19

できごと

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  • R06_HP_重さ02_20241019.jpg
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 3年生の算数で「重さ」の学習をしています。「長さ」や「かさ」などと異なり、「重さ」は目に見える量ではありません。一般に大きければ重い、小さければ軽い、金属ならば重そうなど、経験的に感じることができますが、例えば綿100g、鉄100gの体積を考えれば大きさだけでは単純に判断できません。どのように比べたり、数値化したりするかが課題になります。算数の「長さ」「かさ」「重さ」などの量を扱うときあh、『直接比較』『間接比較』『個別(任意)単位』『普遍単位』という段階を踏んで日常生活で使っている単位を学びます。

 「直接比較」は、2つの量同士で比べることです。長さでしたら片方の端をそろえて比べることでどちらが長いか分かります。かさでしたら、同じ容器に入れて高さで比べられます。1枚目の写真でスポンジと乾電池を手で持って比べることでどちらが重いか把握できます。この場合、感覚にゆだねられるので持って比べることは正確さに欠けます。そのため、2枚目の写真のように天秤を使って比べることで目に見える形で比較することができます。

 「間接比較」は、長さで2つの量が離れた所にあるなど直接比較できない場合、色テープなどで測りとることによって2つの量を比べることを言います。年ごとに身長を比べる時に柱に印をつけるなどがこの間接比較に当たります。かさの場合は、大きな容器に2つの量を移し替えて比べることがこれに当たります。「重さ」の学習では、この間接比較を経ないで個別単位による比較を行います。重さの場合、2つの量の中間の重さになるものを用意して2つの量を中間の量を介して比べることで、この段階を経ることが可能ですが、現実の場面で行われていないこともあって、間接比較を行わないのではないかと考えます。

 「個別(任意)単位」による比較は、例えば同じ重さのブロックを使って、2つの量がそれぞれブロック何個分なのかを調べて比べることです(3枚目の写真)。長さでしたら、親指と人差し指の間の長さ何個分や歩数で距離を測るなど、よく使う方法です。サッカーのフリーキックで9.15m離れるときも巻尺など使わずに歩数で距離を測ります。尺貫法やヤードなど、昔から国や地域ごとに体の長さを元にした単位が広く使われて来ました。これは人間の生活と長さが密接に関連しているからだと思われます。畳の寸法は約180cm×90cmで、昔の人にとって、大人が縦に寝転ぶのに丁度よい広さです。昔のドアの高さも約180cmだったそうです。現在は身長が高くなっているので2~2,4m程になっています。しかし、個別(任意)単位はそれぞれの国や地域ごとに使う分はよいのですが、他の地域と合わせるには単位を換算しなくてはならず、不便です。現在でもゴルフはヤードで長さを表しますが、メートルで表してもらわないと量感がつかめないことなど、不便な面が出てきます。

 「普遍単位」は現在使われている単位のことです。現在使われているメートル法もこのような経緯から使用されるようになりました。日本でも導入された当初は尺貫法が生活にねざしているため、なかなか移行が進みませんでした。作家の永六輔さんが尺貫法の復活に貢献されたことも聞きます。現在でもヤードポンド法はアメリカを中心に広く使われています。世界中の人が納得できるように地球の子午線を使って単位を作ると考えた18世紀のフランスは科学の発展に貢献したのではないかと考えます。1円玉は1gです。学校でも1円玉を任意単位として使って重さを比較しました。あまり知られていないのですが、5円玉は1匁(もんめ)の重さに当たります。昔の貨幣1文銭の重さが元になっているそうです。真珠重さの国際単位にもなっているそうです。普遍単位による測定は上皿秤を使用します。現在だとデジタルで表示されますが、算数の学習では目盛りの読み方を学習します(4,5枚目の写真)。

 このように算数の学習では量を扱うときには4つの段階を経て、現在使われている単位について学びます。いきなり単位の換算を教えるのではなく、段階を踏んで学んでいくことが量の意味を把握する上で大切であると考えます。これからも実測などを使いながら重さについて学んでいきたいと思います。