3年生国語 「ちいちゃんのかげおくり」で登場人物の気持ちを読み取りました
- 公開日
- 2024/10/10
- 更新日
- 2024/10/10
できごと
3年生は国語で「ちいちゃんのかげおくり」を学習しています。この物語は、出征前の父親と家族で行った「かげおくり」(影を10秒間凝視して、空を見上げると一瞬影が空に投影するという遊び)で見上げた空が、空襲が行われるようになってしまい、主人公のちいちゃんや残された家族も空襲で家を追われてしまい、家族が離れ離れになってしまい、ちいちゃんは空で離れ離れになった家族と再会するというお話です。終戦からもうすぐ80年になります。昭和から平成、令和と年号も変わり、戦時中のことについて知らない世代も増えました。3年生の児童にとって戦争の頃の話は昔々のお話のように思えるかもしれません。普段、聞くことがあまりない言葉(例えば出征、焼夷弾、空襲警報、等々)も出てきます。戦時中の情景を思い浮かべることは難しいのですが、ちいちゃんの気持ちの変化を追っていくことが国語の学習で大切だと考えます。
この日の学習では第一場面を読み、ちいちゃんの気持ちをノートにまとめました。その後、班で自分の考えを発表し合った後に、班ごとに第一場面のちいちゃんの気持ちを発表しました。「父さんも戦争に行かなくてはいけないの?」「かげおくりをしていたけど、いくさが激しくなって空はとても怖い所になった。」「お父さん、お母さん、お兄ちゃんで最後にかげおくりができて良かった。」などの意見が出されました。
最初に家族で見上げた空、空襲警報が鳴っているときの空、家族と再会したときの空。「かげおくり」を通してちいちゃんがどのように空を見ていたのかを考えながら読み進め、主人公の気持ちの変化を読み取っていきたいと思います。