3年生道徳 役割演技を通して実際の場面でどのような気持ちになるかを実感しました
- 公開日
- 2024/10/04
- 更新日
- 2024/10/04
できごと
道徳の学習で指導方法の工夫として「役割演技」があります。「役割演技」とは、児童に特定の役割を与え、即興的に表現させることを言います。道徳の学習では題材となる物語を教科書で読み、そこで出てくる登場人物の気持ちを考えたり、自分だったらどう行動するのかを判断したりすることを通して、道徳的な心情を培っていきます。教科書で扱われる題材を現実の場面として想像することは発達段階や個人により受け止め方は様々で具体的な場面を想像することが難しいこともあります。「役割演技」は、自分がその場面で具体的にどのような言葉を目の前にいる相手にかけるのかを考えたり、その言葉を聞いた相手の気持ちを実感できたりするよさがあります。単に相手の気持ちを想像するだけでなく、実際に自分自身で感じることができるのです。
この日の学習は「どうしよう……」を扱いました。あらすじは次の通りです。本が大好きなあやこは、図書委員会の中村先生から新刊本を借り、帰宅途中に転んで本を汚してしまいます。中村先生は本を大切に扱ってほしいと日頃から言っているので、あやこは正直に言うべきかどうか悩み、最終的に翌日に正直に言うことにします。自分があやこだったら、どのように先生に言うのか、その話を聞いて先生はあやこにどのように言ったのかを考えました。自分で考えたことを班で発表し合い、班ごとに代表者がクラスで役割演技をしてみました。役割演技のあとに、あやこの言葉を考えて表現した児童に先生に言われて感じたことを聞いたところ、「正直に言って、もやもやしていた気持ちがなくなった。」「正直に言うことですっきりした。」という感想を教えてくれました。日頃から、「相手の気持ちを考えて行動しよう」と学級で指導をしてきています。自分だったらどう感じるのかを想像して行動することは学年や発達段階により様々でしょう。個々の児童の経験や実際の出来事で考える機会をもつことにより培われていくものであると思います。道徳の学習もその機会の1つとしてこれからの生活の中で生かしていってもらいたいと思います。