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学校日記

3年生算数 時刻と時間

公開日
2024/05/01
更新日
2024/04/28

できごと

 3年生は算数で「時刻と時間」の学習をしています。時刻と時間の単元は時間が60進法であることがら苦手としている児童も少なくありません。3枚目の写真は大正元年の算数(当時は算術)の教科書です。当時は4年生で学習していましたが、今と比べてもかなり難しいことを学んでいたことが分かります。

 時刻と時間は計算面で、①時刻±時間=時刻、②時間±時間=時間、③時刻-時刻=時間の3通りに加え、時間⇔分⇔秒の単位換算があります。特に計算で正時(ぴったりの時刻)をまたぐ計算が混乱します。この日の学習では、「図書館を45分間見学して、午前10時10分までいます。見学が始まる時刻は何時何分ですか。」という問題を考えました。10時10分の45分前を計算するのですが、10時55分の45分前ならば簡単なのですが、10時より前に見学が始まるため、難しくなります。1つの方法として10時10分を9時70分と考えて45分をひく方法があります。これは基にする時刻を調整する方法です。3番目に発表した児童は10時10分の10分を45分から引いて35分。10時から35分をひくという考え方でした。これは時間を調整する方法です。2番目に発表した児童は10時10分に15分をたしてから1時間引いて求めました。この考えは他の児童にとって「どうして15分たすのか」が分からなかったようで質問が出ました。45分前なので1時間前にすると多くひきすぎなので15分もどしたため15分をたしたのでした。なぜ15分たすのかが分かると「そういうことか。」とつぶやきが聞こえました。その子にとって腑に落ちたのです。算数では、言葉での説明だけでは理解がしにくいときに、式や数直線などの図を使って説明すると分かりやすくなります。自分では分かっても自分の考えを友達に説明することはもう一段階レベルが上がります。友達に分かりやすく説明する方法を学ぶのも学習で大切なことであると考えます。

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