つい自分自身を甘やかしてしまいがちな、人の弱さというものを知っていくことは必要でしょう。

　自分でやると決めた生活習慣の約束事なのに、挫折してしまった主人公を描いたお話、『目覚まし時計』を読みました。途中、主人公が「少しぐらいいいじゃない」と自分を正当化しているシーンがありました。それに対して、ある子が「よく言う」と自分を重ね合わせたつぶやきが聞かれました。自我関与させている点が、大変注目されることであり、大事なのです。
　
　「たとえうまくいかないときがあったとしても、自分で出来ることをやろうとする気持ちに価値がある」という思いを、授業者は子供たちへ伝えました。そんな前向きさを胸に、生活していってほしいと改めて感じました。